「もたない男」を読んで
この本はゆるりまいさんのブログで知った。
そのブログで著者の中崎タツヤさんが捨てたい病界のスーパースターと紹介されていた。
最近いわゆるミニマリストと呼ばれる人たちの考え方が好きで、この著者にも共感したい、まだ知らない考え方や物無し生活の知恵があれば参考にしたいと思ってこの本を手に取った。
でも読み進めると、著者の捨てたい欲求が突き抜けすぎていて、共感できない、参考にならないネタが多かった。
でもそれが、じわじわ面白かった。
持たないために突拍子もないことを実行してしまう著者。その真っすぐさが清々しい。
珍しいものを発見して、それをじっくり観察できた、そんな満足感を味わった読書だった。
この本の主題とはちょっと逸れるけど、一番興味を引かれたのはお遍路巡りの体験談。自分もほんとのお遍路巡りをしたいと思った。
1200キロをひたすら歩く。1ヶ月ほど歩き通し。
身体が悲鳴を上げるほど来る日も来る日も自分の足で歩き続ける感覚を味わいたい。お遍路じゃなくても、そういう体験をしたいと思った。
著者夫婦のように私もきっと途中で不機嫌になるだろうけど。でも、やってみたい。